2017年10月18日

歌麿の雪月花三部作

10月18日 くもり 旧暦葉月二十九日 正午の月齢27.9

箱根登山鉄道・小涌谷駅。
箱根山ではそろそろ、紅葉になり始めの時期を迎えているようです。

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で今日は、箱根小涌園近くの岡田美術館へ、
歌麿の雪月花三部作(肉筆浮世絵)を見に行って参りました。

岡田美術館は、浮世絵をはじめなかなか貴重な作品が展示されているということで、前から気になっていたのですが、このたびようやく足を運んで参りました。

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歌麿の三部作と申しますのは、品川の月・吉原の花・深川の雪。いずれも高さ1.5m〜2m、横幅3m前後の大作。極彩色であでやかな女性群像を描いています。
このうち品川の月だけは残念ながら複製品ですが、深川の雪はもともと岡田美術館蔵。そして吉原の花をアメリカのワズワース・アセーニアム美術館から一時里帰りさせ、今回の展示となった次第。

さて感想ですが、色々書き出すとキリがないので簡単に。
吉原の花は人物の数も多く、桜も衣装も華やかですが、僕としては積雪を喜ぶ女性たちの嬌声が聞こえて来そうな、感情がより生き生きと表現された深川の雪の方が好きだな、と感じました。

(展覧会パンフレットより)
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その他にも絵画や陶芸を中心に、貴重な展示が盛り沢山!
特に特にオススメは、酒井抱一の「芙蓉秋草図屏風」かな。これは実に素晴らしい!

それから有田・古九谷様式の焼き物に描かれた動植物図に、親しみが感じられて良かったな。なかでも魚の形に作り、魚の絵を描いた日常遣いの小皿。とってもユーモラスで、こういうの欲しい!と思ってしまいました。
他に珍しいところでは、北斎の春画が展示されてましたね。さすが温泉地の美術館、ってところかな?

で、場所は東京からやや遠いのが難点ですが、その分お客も少なく、じっくり見学できるのがまた良い。
上野あたりの博物館や美術館だと、展示見に行ってんだか人の後頭部見に行ってんだか、わからなくなる事もありますからね。

なお今回の企画展示は10月29日まで。企画展が終わっても深川の雪は常設展示されてるやも知れませんので、お時間と興味のある方は是非!

(夜の小涌谷駅)
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posted by 弘松勘八(ひろまつかんぱち) at 23:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月15日

立憲民主党・枝野幸男さん演説会

10月14日 (土) 小雨 旧暦葉月二十五日 正午の月齢23.9

14:25から新宿駅東南口で、立憲民主党・枝野幸男さん演説会。

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ごらんの通り、物凄い人・人・人。
しかも老若男女、みなごく普通の人ばかり。
演説の節目ごとに大きな拍手。しかも最後は、
この普通な人たちの口から、自然発生のエダノコール! 
この勢いは間違い無く、正真正銘の、本物です。

ちなみに前座は、小林よしのり氏でした。

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なお演説全文書き起こしがUPされてました。
http://satlaws.web.fc2.com/edano1014shinjuku.html





posted by 弘松勘八(ひろまつかんぱち) at 20:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

One Asiaの饗宴、新宿で開催!

10月13日(金)小雨 旧暦葉月二十四日 正午の月齢22.9

今宵、和楽器ユニット「アウン J クラシックオーケストラ」をはじめとする、
アジア各国32名の奏者、36種類の民族楽器による音楽の大饗宴、
ONE ASIA Joint Concert」を、聴いて参りました!

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いや実に良かった!涙が出るくらい素晴らしかったです!
去年の秋、TVでこのイベントの特番を観て以来、日本でも開催してくれないかなと願っておりましたが、こんなに早く実現するとは思いませんでした。
新宿・初台にある東京オペラシティのコンサートホール。
その舞台にメンバーが入場して来るだけで、もう豪華絢爛!
色とりどりの民族衣装と、個性豊かな民族楽器で舞台は一杯となりました。

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1曲目の冒頭に展開する二胡の音色を聴いただけで、もう泣きそうに…
去年までは東南アジア+日本の合奏でしたが、今年から新たに
中国と台湾の二胡、コリアのカヤグムが加わり、東アジア大合奏隊へとグレードアップ。
こんなに多彩な楽器たちの集まりなのに、演奏は息ピッタリ、1つにまとまっている!
去年のTV特番でメンバーの井上良平さんが演奏会準備に奮闘される様子を拝見しているので、
このジョイントコンサートが、メンバー同志の心の繋がりをとても大切にされているのは、よく理解しておりました。
そうでなければ、これだけのグルーブ感は醸し出せなかったことでしょう。

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演奏会の中盤は「音の旅」と題し、各国の民族楽器・楽曲を、バトンリレーのように順ぐりに、展開して行きます。
なにしろ大半が、見たことも聴いたことも無いような楽器ばかり。実に面白い!
そしてミュージシャンっていうのはどこの国でも、陽気で開放的な方が多いんだよな。
弾きながらどんどん手拍子を打ち、かけ声をかけ合い、また踊り出す。すごい、皆どんどん笑顔になっていく。
つられて会場の僕らも、手拍子でこの饗宴に参加。舞台と客席の境は、あたかも音楽が国境線を超えるように、いつの間にか消滅しておりました。
何しろ舞台メンバーの目と表情と音から、次に僕らがどこでどう手拍子を打てばいいのか、以心伝心でわかりますから。あのとき僕らは間違いなく、One Ajiaの音楽に加わっていたと思います。
これぞ音楽の力。言葉や文化の違いを超えさせる、音楽の包容力というものなのでしょう。

そして、メドレーリレーの最後は「花」。「春のうららの隅田川…」という日本のメロディを、
全東アジアの楽器たちが、みんなで明るく賑やかに奏でてる!と思ったその瞬間、
思わず涙がこぼれ落ちました。
ステージのラストでは、メンバーがどんどんステージの一番前、客席のすぐ近くまでせり出して来て。
僕らも盛んな手拍子で応えます。
メンバーの誰かが「One Ajia !」と一本指で天を指せば、僕らも一本指で。
渾然一体のままステージは、フィナーレを迎えたのでした。

その他、書きたいことは山ほどありますが、
鬼才・山野さん作曲の「俺たちのブギウギ」で、ジャズ風尺八の音色が超おもしろかったとか、いろいろとね。でもキリがありません。
今年もTV特番で放送してくれないかな。もし出来ればブルーレイの発売も期待。この演奏をもっと大勢の人と共有したいな、広めて行きたいなと、念願しています。

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アジアは1つ。One Ajia。
今さら申すまでもなく、孫文、岡倉天心、その他多くの人々により唱えられて来た言葉。
その理想と挫折の歴史を、僕らは書物を通じて、つぶさに知ることが出来ます。
しかし今日の演奏を聴いて、僕の中にはある一つの想いが芽生えました。
それは、音楽をはじめとする文化の力は、最後にはきっと政治の力学を超えて、人々を繋ぐ力になる、というものです。

やや、大風呂敷な話をいたします。
20世紀の日本は、身の丈にも合わず、まず軍事力、ついで経済力で世界に覇を唱え、いずれもコテンパンに敗れました。
そんな僕ら日本人が、もはや覇権を唱えたり、ごり押しにより国の影響力拡大に努めるといった発想ではなく、
人道的貢献や文化活動を通じ、国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふとき、
このOne Asiaジョイントコンサートは、一つの光明を示してくれていると思います。
コンサートが是非、来年以降もますます発展するよう、祈念致します。

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さて、明日14日は引き続き新宿中央公園で、
今日のメンバーによる「新宿ONE ASIA文化祭」野外コンサートが開催されます!

「アジア伝統楽器による心に響くアコースティック生ライブ、本場の味を楽しめるおいしいフードトラック、そしてワクワクがとまらないアート、絵本や木のおもちゃまで!
今秋、青空と緑と水に囲まれた東京のまん中の公園でアジア中のカルチャーを遊びつくしましょう!」とのこと。
近場で、時間のある方、行くべし!

そんなわけで、明日はきっと秋晴れとなりますように。


posted by 弘松勘八(ひろまつかんぱち) at 22:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

ドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘〜」

9月20日(水)くもり 旧暦八月一日 八朔 正午の月齢29.4

「眩〜北斎の娘〜」 9月18日放送

(9月20日 記)

物語のラスト近く、北斎が「富士を仕上げる」場面、何度見ても泣けます。音楽でも文章でも映像作品でも、涙する程の作品に出逢えるというのは、本当に素晴らしい、有難いこと。
それはまた、己は何に感動する者なのか、己の内側に眠るものを再発掘する過程でもあります。
外なる出逢いと、内なる発見。それが合わせ鏡のごとく相照らし合うことで、ゆるゆるとではありますが、自分を一歩先へと進めてくれます。

ラストシーンでヒロインお栄は、「この世は光と陰で出来ている。陰が万事を形付け、光がそれを浮かび上がらせる。」と述べています。
光は父北斎。でも陰である自分こそが、光りを浮かび上がらせ、輝かせている。それがお栄自身の認識だったのでしょう。世間一般もそういう見方を致します。
でもこの物語の作者は、お栄もまた父とは別の個性をもつ光であったと説いています。
クララ・シューマンの父が娘に「クララ(光りかがやく者の意)と命名」※したように、作者は作品に「眩(くらら)〜北斎の娘〜」という名を与えました。

作品の冒頭、北斎はまだ幼いお栄を抱き、「この世は円と線で出来ている。」と語りかけます。
これと先述のラスト、年老いたお栄の台詞、「この世は光と陰で出来ている」。
今日になって気付いたのですが、見事な対句になってますね。
どこが見事かって? そりゃ実際に北斎とお栄(葛飾応為)の作品を、展覧会の場で見比べてみればわかります。
この対句に、父娘の画業の本質的相違が、鮮やかにサクッと描き分けられています。
75分ほどの長丁場なドラマではありますが、その核芯部分はまるで俳諧のごとく、短い句に収斂。その短さ故の鮮烈さが印象的な作品に仕上がっていると思いました。

この作品、きっと再放送がある筈です。
少し褪めたような風合いの作画も、宮崎あおい他役者陣の演技もお見事。特に宮崎。サバサバ女が惚れた男だけに見せる眼の色気に、もうクラクラです!
是非お見逃しなきように。

※原田光子『真実なる女性 クララ・シューマン』より引用



posted by 弘松勘八(ひろまつかんぱち) at 13:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月28日

今宵は歌物語

8月26日(土)くもり 旧暦文月五日 正午の月齢4.4

今宵の祖師谷カフェ・ジョルジュは歌物語!
浜松出身の歌手・ERIKO(中村絵里子)さんの歌と、女優東優夏さんの語りと、ピアニスト鈴木裕子さんのピアノで、
今年の大河ドラマ・おんな城主井伊直虎と、その劇中で壮絶な最期を遂げた家老・小野政次の物語を描きます。
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まずERIKOさんの歌声ですが、生のボーカルとしては5,6年ぶりに、素晴らしく良いものを聴かせて頂いたって感じ!
喉の奥の方を広く開けるベルカント唱法とは異なる、ポップス系の歌唱法と思うのですが、
ともかく良く響き、どっしり安定感のある歌声。オペラ歌手以上の貫禄を感じさせてくれます。
歌声のみならず詞も曲も、僕の主観かも知れませんが、歌の王道を行っていると思うんですよね。安心して歌のゆりかごに、心を委ねていられました。

そんなERIKOさんの曲たちにインスパイアされる形で、東さんは今日の物語の脚本・脚色を、実に前日までかかって練り上げて来られたとか。
大学時代はミュージカルの脚色をされていたとの事で、いい歌を聴けば泉のようにこんこんと、物語が脳裡に湧き出て来るんだそうな。
そんなふうにして紡ぎ出された物語を、ERIKOさんの歌と歌の間に語り尽くして行きます。またときには、歌と語りとを交錯させつつ。

女の声、ドスのきいた男の声、そして可憐な幼女の声を瞬時に切り替え、語り分ける匠の技は今日も健在。
加うるに、お面を使わない百面相とでも言うべき豊かな表情の変化、扇子を手に打ち付けて巧みに表現する馬のパッパカ音。擬音に擬態。直虎が崖から落ちる場面も水に溺れる場面も、さほど言葉で説明せずとも、すぐにそれと察することが出来ました。
そしてさらに、演技の合間には音響の調整まで! う〜んこの多芸多才ぶり、わかっちゃいたけど改めて脱帽です…

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さてステージパフォーマンスと並ぶもう1つのお楽しみ、ジョルジュオーナー森さんの献立からは、今宵10食限定の「鰻茶漬け」をチョイス。ERIKOさんの郷里浜松の名物なのだそうです。
こぶ茶をかけて頂きましたが、そのこぶ茶の風味が良くて、ほっこり。夏バテ気味の胃袋に優しい、穏やかな味わいの一品でした。

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なおお酒ですが、森さんが苦心惨憺の末1本だけ入手した静岡の銘酒「井伊直虎」を、みんなで分けて乾杯!その後は出演者も参加者も混じって歓談しつつ、夏の終わりの楽しい夜は、ゆるゆると更けて行ったのでした。


posted by 弘松勘八(ひろまつかんぱち) at 21:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする